どうも、リュウです。
吃音者って例外なく
電話が苦手だと思うんですよ。
なぜ吃音者達は揃って
電話が苦手なのでしょうか?
相手の顔が見えないために
呼吸が取りづらいから?
電話の音が嫌いだから?
…
確かに相手の顔が見えないので
呼吸が取りづらいというのは
ありますね。
会話って言葉以外にも
アイコンタクトなどの非言語でも
交わす側面があるので。
吃音者は基本喋るのに
抵抗感を持っているので、
身振り手振りなどの
ジェスチャーを使って
自身の会話を助けています。
しかし、
電話だと言語でしか
コミュニケーションを
図れないので、
そこに大きな精神的圧を
感じてしまうのかもしれません。
個人的にはそこが大きな部分
だと思っています。
見知らぬ相手だからこそ
緊張してしまうのか?
と言うと、
見知らぬ相手ほど緊張は
しないかもしれませんが、
意外と顔見知りの相手
であっても苦手だったりします。
なので、
吃音者は「電話で話す」こと
自体に極度の苦手意識を
持っているのかもしれません。
要は、
電話口の相手が
誰であるかは
意外と関係なくて、
電話で話すという
シチュエーション
自体を苦手として
強く認識しているのだと
僕は思います。
なぜそうなるのかと言うと、
我々の脳に備わっている
“前頭前野”という部分が
関わっているからです。
前頭前野とは…
知恵蔵から引用
前頭前野は、前頭連合野とも呼ばれ、脳の活動性の調節に重要な役割を果たしている。記憶や学習と深く関連している。特に初めて体験する作業などで、この領域の活動が必要であり、慣れてくると別の脳の領域に任されるようになる。また、不快なストレス刺激や不安感により、活性化される。前頭前野に障害を来すと、前頭葉症候群となり、周囲に対し無関心になる。また、抽象的な思考ができなくなり、記憶障害や知的機能障害、痴呆(認知症)などが起こる。うつ状態でも、この領域の代謝や脳血流量が低下している。
引用文中にある通り、
前頭前野が担っている役割は
「記憶」と「学習」です。
つまり端的に言うと、
前頭前野は「想像力」を
司る部分だということです。
この前頭前野が、
電話で話すシチュエーションに
苦手意識を持つことと
どう関係してくるのか?
というと、
『自分は電話が
苦手だから電話だと
必ず吃音が出てしまう』
という想像を
働かせていることが
関係してきます。
我々は無意識のうちに
前頭前野を働かせて、
『電話だと高い確率で吃る』
『電話だと上手く話せない』
という想像を
働かせているのです。
そしてその想像の内容通りに
身体が反応することによって、
実際のシチュエーションで
吃音を「出してしまう」のです。
想像した通りに
身体が反応するのは、
我々に備わった
「防衛本能」による
働きがあるためです。
防衛本能は「危機回避」を
司るものなので、
あなたが働かせた
想像の内容を「危険だ」と
判断することにより、
その危険を回避するための
行動を防衛的に選択するのです。
その結果が吃音となって
出ているのです。
つまり吃音というのは
あくまで副産物的な
「結果」に過ぎないのですね。
電話が苦手な吃音者は
ほぼ全員と言っていいほど、
電話に対して
悪い想像力を働かせている
ということなのです。
『電話は苦手だ』と
強く認識するのも同じことです。
身体には想像した通りに
動くという性質があるので、
電話に対して悪い想像を
働かせるほど電話で
上手く話せなくなるのです。
吃音者はその他の人と
比べて前頭前野の働きが
活発だとされています。
なので、
吃音者は一般の人よりも
想像する能力に長けている
ということなのです。
ここの部分だけ
抜き取って考えてみれば、
これは立派な武器であり
長所だと言えます。
しかし、
想像力が高すぎるが故に
「吃音を呼び起こす要因」と
なってしまっている
という一面もあるので、
そこを上手く
コントロールしていくことが
重要になってきます。
もう一度言いますが、
あなたのその高い想像能力は
立派な武器であり長所です。
その能力をコントロールし、
電話に対してプラスの想像力を
働かせることが出来れば、
きっと今以上に電話を
克服することが出来るハズです。
大切なのは、
電話に怯えることなく
堂々と話している自分の姿を
強く想像すること
です。
その想像が鮮明で
再現性が高くなればなるほど
効果が高まります。
そして身体は
その想像通りに動くので、
結果として少しでも
電話恐怖症を克服することが
出来ると思います。
是非そういう視点も
持ってみてください。
この記事を読んだら
是非感想コメントください。
それでは、
今回もありがとうございました。
バイバイ👋(・∀・)
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