どうも、リュウです。
大切な我が子がある日突然、
『お、お、おかあさん』
『きょきょ今日よよよ幼稚園でね…』
『あ、あ、ありがとう』
『ごーはんたた食べたよ』
というように、
言葉に詰まったり出始めを伸ばして話す、「吃音と思しき症状」が見受けられたとしたら、どうしたら良いか焦ってしまうかもしれません。
今回はそんな時の対処法とその治し方について順を追って書いていきます。
目次
吃音とは何か?
吃音とは「言葉を流暢に話すのが難しくなる症状」であり、吃音を持つ人を「吃音者」と呼びます。
多くの場合は幼少期(3~5歳頃)に発病するとされており、その内の約7割ほどは小学校に上がる年代の頃に自然完治すると言われています。
しかし、約2,3割の子は小学校を上がる年代になっても自然完治しないとされ、そうなった場合はその後もずっと吃音を抱えていくことが研究により分かっています。
吃音には「連発」「伸発」「難発」の三つに分けられ、「連発→伸発→難発」の順に症状が悪化していくと一般的に言われていますが、正しくは「難発→連発,伸発」の順です。
つまり「連発」からスタートするのではなく「難発」からスタートするということです。
連発とは「お、お、おはよう」みたいに語頭を繰り返して発語する症状で、難発とは「…(お)はよう」若しくは「…(おはよう)」みたいに語頭が出づらい又は全く出なくなる症状です。
吃音は「難発」から始まるとは上で言った通りなので、お子さんが「お、お、おはよう」という連発又は「おーはよう」という伸発と思しき話し方をしている時点で、既に「吃音は始まっている」可能性があります。
我が子に吃音が出た場合はどうすれば良いか?
こう言っては何ですが、大抵の方は吃音に対する正しい知識を持っていなく、そもそも吃音というものを知らないケースが多いです。
そのため、吃音症状が出始めた子供に対して、『はっきり言いなさい』『ゆっくり話しなさい』『自信を持って話しなさい』などと言ってしまうことが多いです。
しかし、それは逆効果です。
なぜなら、子供は「しっかりと話そう」としているからです。
自信がないわけでも、焦って喋っているわけでもありません。
まずはそこを理解してあげる必要があります。
「子供の吃音」において最も大切なことは「子供の吃音を理解してあげること」です。
これは親がやるべきことなので、まずはお子さんと向き合うことが大切です。
決して頭ごなしに否定したり話し方を矯正させようとしてはいけません。
専門家の意見を尋ねたい時は、吃音を扱っている病院や言語聴覚士に相談するのが良いでしょう。
吃音は自然完治するの?治し方とは?
上でも言いましたが、大体小学校に上がる頃に多くの場合は自然完治していきますが、一定数の子は自然完治せず、大人になった後も吃音を抱えていくことになります。
現代医学では、吃音の治し方というものは確立されていません。
薬によって一時的に症状を柔らげることも出来るようですが、薬で吃音を治すことは出来ません。
そういった薬には副作用があると言われているので、基本的に薬による治療はお勧めしません。
日本はアメリカに比べて数十年ほど吃音の研究が遅れているので、吃音の正しい知識を持った専門医が少なく、また吃音を専門に取り扱う病院もごく僅か、というのが今の日本の現状です。
そのため、病院に行っても、『まずは様子を見ましょう』と言われて薬を処方されることが多いと聞きます。
しかし先程も言ったように、吃音は薬では治りません。
『日本は風邪でも抗生物質を処方する珍しい国だ』とアメリカから揶揄されていますが、吃音でも同じで、アメリカでは吃音治療において薬は処方しないそうです。
吃音治療において大切なことは、薬の投与や話し方の矯正などではなく、「吃音者当人とよく話し合うこと」だと言えます。
特に子供の吃音においては、子供の吃音を親が受け入れて、よく話し合って理解してあげることが大切です。
『あなたの話し方(喋り方)は、他の子と比べておかしいよ』という言葉は絶対にかけてはいけません。
これだけは注意しましょう。
まとめ
- 多くの場合は幼少期に吃音を発病する
- 小学校に上がる年代の頃に大半は自然完治していく
- 吃音は薬では完治しない
- 子供はしっかり話そうとしているので、まずは子供の気持ちをしっかり親が理解してあげることが大切
以上です。
分からないこと、もっと知りたい事があれば、気軽にコメントください。
それでは、今回もありがとうございました。
コメントを残す